【11月個展】ストーリー#6

 【虹がうまれた】~私の小さなストーリー~

原案
(絵本仮題名)「こはなちゃんと虹」 ストーリー作家 のり

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#6

こはなちゃんといもむしさんの様子を家の窓から見ていたみつばくん。
雨の中、自分がびしょぬれになりながら、いもむしさんを助けたこはなちゃん。
お花に色がないというだけで
みんなと違うというだけで
ぼくはこはなちゃんを避けてきた。

でも、こはなちゃんは、誰よりも優しい女の子なのかもしれない。

みつばくんは、家から出てきて
後ろからそっとこはなちゃんといもむしさんに
オレンジ色の傘をさしてあげました。

「え?みつばくん?」

驚いたこはなちゃん。

みつばくんは、こはなちゃんをずっと避けてきて
仲間はずれにしていたから。

「みつばくんがぬれちゃうよ」

それでも何も言わず傘を差し続けるみつばくん。

「ありがとう」

みつばくんの優しさに、こはなちゃんの笑顔が咲いたとき
ぽんっと音がして、こはなちゃんの頭の上の花びらが1枚、
みつばくんの傘と同じオレンジ色に色づきました。

何も言わなくても
みつばくんの優しさがこはなちゃんに届いたんだね。

「あ・・・雨がやんだみたい」

あんなに強かった雨があがり、
木々や葉っぱについた水滴がお日さまの光にきらきらと光っています。

みつばくんが傘をたたんでいると
こはなちゃんの花びらで眠っていたいもむしさんが
なんと紫色のきれいなちょうちょになりました。

「わ~綺麗!」

こはなちゃんが言うと

「こはなちゃん、ありがとう。
わたしは、そのままでいいって自信がずっと必要だった。
自信がなくてちょうちょになれずにいたの。
でも、あなたが優しさと勇気をくれたおかげで自信が持てたわ」

こはなちゃんの花びらから、大空に飛び立つちょうちょさん。

紫色のちょうちょの大群が夕焼けの空に飛び立ちました。

すると飛び立ったちょうちょさんの声が聞こえてきました。

「こはなちゃん、昔聞いたことがあるの。
夜にも雨上がりに虹がかかることがあるんですって。
お月さま、虹が見れるといいわね。」

ぽんっと音がして、こはなちゃんの頭の花びらがまた1枚、
ちょうちょさんと同じ紫色に色づきました。

いもむしさん、綺麗なちょうちょになれて良かったね。

ちょうちょの大群を見送るこはなちゃんとみつばくん。

こはなちゃんに向き合ってみつばくんが言いました。

「花に色がなくたって、こはなちゃんはこはなちゃんだよな。
今まで、仲間外れにしてごめん。」

「みつばくんわかってくれてありがとう。
わたしね、わかったの。
みんなと同じだって、違ったって、わたしはわたし。
大好きなひとが笑っていたら一緒にいたいし、
大好きなひとが悲しんでいたら、一緒に悲しみたいし、その涙を笑顔にしたい。
わたしがしたことで、笑ってくれたら嬉しい。
だからこれからもわたしらしくいきたいの。
お日さまが言ってたことがようやくわかったの。
色がなかった花びら、1枚ずつ色づいてきたよ。
オレンジ色はみつばくんが差してくれた傘の色だよ。
わたしはひとりじゃないんだよ。みんなの優しさがいっぱい詰まっているの。
だからみんなにも優しさを届けたいの。」

「こはなちゃんならきっとできるよ。
あと1枚はどんな色になるんだろうね。」

こはなちゃんとみつばくんは
もう1度向き合って笑いました。

こはなちゃんの心は、またあったかくなりました。

誰かが自分を認めてくれること。

きっと誰もが望んでる。

”そのままでいい”って言ってもらえてよかったね、こはなちゃん。


 

 

個展
「虹がうまれた」
~私の小さなストーリー~

日時:11/14~28 10:30~19:00
(初日open13:00を予定)
場所:四谷三丁目のギャラリー

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