【11月個展】ストーリー#5

【虹がうまれた】~私の小さなストーリー~

原案
(絵本仮題名)「こはなちゃんと虹の花」 ストーリー作家 のり

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#5

今日は、どんより曇り空。

みつばくんの赤の三角屋根のおうちを通り過ぎて
ふわりとほわりの歌とダンスをまた見に行こうとお花畑に向かっていると

ぽつ、ぽつ・・・・と
雨が降り出してきました。

「雨が降ってきちゃった。急いで帰らなきゃ」

おうちに向かって走るけれど
雨はどんどん強くなってきます。

びしょびしょでも構わず走ります。

「助けて・・・誰か助けて・・・・」

小さな小さな声が聞こえます。

辺りを見回すと、水たまりに
小さないもむしさんが溺れています。

いもむしさんを両手ですくって助けてあげました。

「いもむしさん、大丈夫?」

「助けてくれてありがとう。
 雨が強くなってきて風が吹いて、
そこの葉っぱから落ちてしまったの。

 わたし、のろまだから。」

こはなちゃんの手の中で、しょんぼりしているいもむしさん。

どこかで雨宿りをしたいけど、近くにあるのは
みつばくんの三角屋根のおうちくらい。

でも・・・
こはなちゃんを仲間外れにしていたみつばくんのおうちなので
雨宿りしてもいいのか迷ってしまいます。

こはなちゃんは、自分の頭のお花で
いもむしさんが雨に濡れないようにしてあげます。

「どうして、のろまだなんて言うの?」

「だってみんながそう言うの。
 わたしがのろまだから
いつまでたっても綺麗なちょうちょになれないんだって。

 わたしは、きれいなちょうちょになって、
大空を思いっきり飛び回りたいの。

 それが夢だけど、きっとのろまなわたしには、叶わない夢なのね・・・・」

・・・いもむしさん、みんなから仲間外れにされて自信をなくした前のわたしみたい。

どんな風に言ったら、元気になってくれるかしら?と、こはなちゃんは考えます。

「そんなことないわ。夢は祈ればきっと叶うはずよ。
 わたしは、こはなちゃん。いもむしさんの夢を応援するわ。
 お月さまもね、一度でいいから虹を見てみたいけど、
叶わない夢だって言ってたけど

 わたしはその夢を叶えてあげたいの。
 いもむしさんだって、自分の夢、わたしに教えてくれたじゃない。
 いもむしさんの瞳、きらきらしてて、とっても素敵だったわ。
 いもむしさんのペースで、のんびりだっていいじゃない。
 きっと、大空だって飛べるようになるはずだよ!自信をもって!」

「こはなちゃんありがとう。
 そうよね、わたしにだってきっといつか飛べる日が来るよね。」

2人が目を合わせてにっこりすると
ぽんっと音がして、こはなちゃんの頭の上の花びらの1枚が
いもむしさんと同じ緑色に色づきました。

いもむしさんは、こはなちゃんに応援してもらって
嬉しかったのでしょうね。

そして、いもむしさんは、雨に濡れて疲れたのか
こはなちゃんの頭の上の花ですやすやと眠ってしまいました。


 

 

個展
「虹がうまれた」
~私の小さなストーリー~

日時:11/14~28 10:30~19:00
(初日open13:00を予定)
場所:四谷三丁目のギャラリー

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